アニメ『すべてがFになる』視聴完了、総括。それほどのネタバレは含まない、筈。

  このエントリは、森作品全般への
 ネタバレに一切の配慮をしない。
 自己責任で、ご覧ください。


  TVアニメーション『すべてがFになる』全11話視聴しました。

  先に断っておくと、私には面白くありませんでした。
 これは私が原作の、より精確にいえば原作シリーズや他森作品のファン
 であるが故だと思われます。

  過去に『スカイ・クロラ』が押井守氏の手で劇場アニメ化された際、
 ササクラの性転換を除いてではありますが、楽しく視聴出来たのは、
 空戦の想像が及ばない部分が補完されたからだと思いました。

  今作『すべてがFになる』に関しては、
 既にゲーム化や浅田寅ヲ氏のコミカライズで、
 ビジュアルイメージの定着が行われていました。

  比較すればTVドラマ版よりは遥かにマシだと断言できますが、
 それでも、そうだとしても、もっと良い形に
 成り得たのはないのだろうか、と。

  またアニメのオリジナル要素がほぼ全てがノイズとして
 写ったのも一因だと思います。
  それはキャラ付けの一環としてのみ付与された、
 犀川創平の謎Tシャツや目薬下手、
 西之園萌絵の干し椎茸、などの設定。
  何よりも最大のネックは劇中の時代が原作比で20年ほど
 現代に寄った部分です。
  それらに、そうせざるを得ない意義が合ったとは、
 観終えた今、とても思えません。

  プレスコで録られたキャストの好演や
 劇伴の出来や全体的に作画も安定していて
 浅野いにお氏のキャラ原案も、OP/EDも、
 1エピソードを1クール掛けてやるのも斬新だったと
  では、何が、と云うと脚本に他なりません。
 youtubeに挙げられたシリーズ構成/脚本家らの鼎談は酷いもので。
  森氏の小説に何故あとがきが存在しないのか。
 まさか知らない筈はないと思いますが、アレは醜いと感じました。

  観終えた今、原作クレジットが
 『すべてがFになる』オンリーではなく
 『四季』シリーズの要素が含まれたことすら、尺に合わないので
 水増しとして用いられたのではないかと邪推する程。

  ところで、ラノベや4コマを原作としたアニメ化で
 とても面白く仕上がっているものが多々有りますね。
  業界にノウハウが貯まっているのを感じます。
 なのに、何故なのだろう、ノイタミナがチャレンジする枠なのは
 理解の上で、常識を覆すという意思の方向が迷子だったのかな
  もっと守りに入れば良かったんじゃないなぁ、ってね。

  犀川創平と西之園萌絵は、『すべてがFになる』のあと
 9冊分の物語を経過して、やっとこれから進展していく...
 のかもしれない。
  っていうアレやソレやは、是非原作を読んでいただきたい。


  では、今回の『すべてがFになる』のアニメ化は、
 S&Mシリーズないしその他の森作品への間口を広げたのだろうか?

  答えは、、、多分NOだ。
  
  割と稀有なケースだと思うのだが、
 原作小説と今回のアニメは、
 相互にネタバレとなってしまうだろう、
 という不思議な関係性。

  『すべてがFになる』からはじまるS&Mシリーズ全10作
  『黒猫の三角』からはじまるVシリーズ全10作
  『四季 春』~『四季 冬』までの全1作(4巻に分冊)
    
  先に原作を読む事により、アニメに惜しさを感じ。
 逆にアニメを先に観てしまうと、原作の快感を先行して奪う。
  のでは、ないだろうか。と
 1個人の想像だが、そう思えてしまう。


  ・・・あぁ、あぁ。


  どうするのが最大公約数が楽しめる
 アニメ化だったのかなぁ。
 わからないや。

  
  浅田寅ヲ氏の漫画版がそのままアニメ化されるのが、
 最も良かったんじゃないかなぁ。


  原作は今後の人生において幾度か読み返すだろうが、
 アニメを観返すことは、無いのかもしれない。


  


 「私には正しい、貴方には正しくない……。
 いずれにしても、正しい、なんて概念はその程度のことです」


2015-12-18 : すべてがFになる : コメント : 0 :
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